10月31日、JAPEX2025参観のために上京した。2022年より4年連続出品。さて、今年は出品作品がどのくらいの得点かという様子見と、収集友との再会である。
作品「Paquebot Mail 1886–1940」は予想通り74点。また来年である。Topリーフからのストーリーが描けない。来年は5フレーム。ストーリー作成はますます難しくなる。作品作成開始から4年ではこの程度。まだまだ修行が足りない。AI先生の助けを借りるのみである。



展示はゆっくり見て、参考リーフ多数あった。AI先生のためにデータを取得し、帰宅後まとめを作成した。企画展示「日露戦争勝利120年」も面白く見る。この時代は軍事郵便を題材とするものが多数あり、絵はがき・チラシ・新聞などを入れて面白いリーフが作成可能である。
友人は長い間の船友、四日市の小坂さんと1年ぶりの再会。郵便史界の巨匠片山先生、今回の中島・水原記念賞を受賞した神戸の山本さんの紹介を受けて話を聞く。外国郵便関係で知らない話、参考事項多数。さすが巨匠である。レベルの違いを感じる。会場で昨年の審査員福井のハワイ切手の山崎さんからも声かけられ、作品のアドバイス受ける。岡山の長老安藤さん相変わらず元気で、いつもの調子でがんがんにJPS批判である。神戸の ”日本の軍事印の80%持っている” と言っているグループの藤井住職も紹介受ける。特別展示 ”日露戦争における樺太攻略”、軍事郵便保存会の作品作成のメンバー。グループで作成するとまた多数の貴重品が集まる。なかなかの作品である。防府での顔見知り、東京の高名先生に挨拶され思い出した。島根県の郵便局員片寄さんも久しぶりの再会である。下関の欧文印について門司の久米さんにも欧文印の金属印ゴム印の話を聞く。2日目夕食は広島グループ槇原さん石田さん、テーマティクの犬飼さんで小規模宴会2時間切手の話で盛り上がる。
作品解説は山本さんのカバーの様相。玉木さん、森下さんの日露戦争。LG福田さんの中国郵便史を聞く。
3日目トークショー内藤・田中コンビの話をリラックスして楽しむ。記念講演内藤さんの ”日露戦争と切手・郵便” を聞き1530忙しく羽田に向かい、趣味の世界に没入した3日間が終了した。
入手品の紹介
展示品を見るのと、友人との再会で忙しく買い物の時間は短い。最初に昔の郵趣研究を10冊買う、暇なときの読み物とする。入手品から下記2点紹介する。1枚目、Paquebotはがき。入札でなく珍しく店頭で買った。状態は悪いが、上海漢字印“由輪船信箱取出之郵件”である。輪船(客船)信箱(ポスト)郵件(郵便)の枠付き印。裏面絵はがき奉天丸。シンプルなドイツ語と日付あり、32.9.29消印はわずかに上海が読める、投函の日付けは推定できる。これで大連汽船大連・青島・上海の船内投函確認できる。青島入港前に書かれ船内投函、青島港後に上海港で陸揚げ。この時代のPaquebot外国宛ては貴重品。手持ち日付不明印と上下に2枚並べて1リーフ作成予定。


田沢切手3銭2枚張りオーストリー宛てはがき 裏面 奉天丸絵はがき
文面ドイツ語原文:
Bin auf diesem Schiff u. komme morgen nach Tsingtao.29.9.32 Bum.Erben
日本語訳:
この船に乗っており、明日青島に到着します。1932年9月29日ブム(署名)エルベン
到着印があれば完璧カバーだが、残念ながらなし。輸送経路がシベリア経由か船便か確認できず。
手持ち日付不明印と上下に2枚並べて1リーフ作成予定。


手持ち昔作成リーフ 横濱Paquebot扱いローラー印消し
あと一枚は米国切手貼り、英国船Chinese Princeから投函Paquebot便、船名印の下に鉛筆でPaquebotの記載あり。これは郵便局で記載されたものではない。横濱局で米国切手は無効印、英国籍国の切手でないので、日本切手田沢切手6銭風景切手4銭貼り。船舶代理店が横浜郵便局で追加貼りしたと推定。大量に米国切手貼り封筒があったのか、横濱ローラー印で消印されている。32.4.5.横濱ローラー印が気に入る。Paquebot扱いローラー印は少ない。国籍港Londonも良い。


現在の横浜郵便局 1920年代大桟橋 資料館展示
船カバー整理の参考にするため横浜を訪れ、現在の横浜局の場所確認した時の写真。大桟橋から出て、開港資料館の反対側シルクセンター横港のすぐ近くである。昔はシルクセンター内にも郵便局があったが忙しく訪れなかった。開港資料館は特別展示のため展示は少なく残念である。一部はネットでも公開されているが、資料は予約閲覧らしい。

